退職記念冊子には、教員生活の中で会った人のことや、参加した講演会や学習会で印象に残っていることを書きました。でも当然うろ覚えだから、メモや記録で確認しなければなりません。
さて、私が利用した記憶補助のアイテムを紹介しておきましょう。
1 記録ノート
1番目は、なんといってもノートです。30年ほど前にあるNPOに所属した頃から、会報の原稿を渡すのに、講師の話を書く習慣がつきました。A5サイズのノートに、日時や会場、講師の名前や肩書を書き、できるだけ話の内容もメモしました。
やり始めると、講師の話をいったん頭で整理して、重要なところを落とさないようにメモすることができるようになりました。
日付を入れて、記録を蓄積していくと、不思議なことにいつ頃聞いた話か、印象だけ頭に残るようになりました。
ノートも1年半か2年で1冊終わるので、トータル8冊くらいにはなりました。
手で書くことで、記憶に残りやすいと思います。
2 パソコンのデータ
私は、やはり30歳頃、初めてノートパソコンを買いました。windows95時代のIBM ThinkPadです。キーボードの中心に、マウス代わりのトラックポイントという赤いポッチが付いていて、黒い筐体が気にいっていました。当時30万円以上はしたと思います。
当時はハードディスクも容量が限られていたので、昔懐かしいフロッピーディスクに保存していましたね。その後、MOというメディアもあったけど、データが分散してしまって、どこに何が記録されているかわからなくなりがち。
WindowsXPのデスクトップに変えた頃から、ようやくデータの蓄積ができるようになりました。
ただし、フォルダ構成など整理するための仕組みには悩みました。
3 Evernote
スマホデビューしたのが、他の人よりずっと遅く、しばらくガラケーとタブレットの使い分けでしのいでいました。Evernoteを使い始めたのは、スマホにしてからだと思います。
Evernoteは、テキストでも写真でも書類のスキャンでもなんでも保存できて、非常に重宝しました。この頃から、外での記録はEvernote一本になりました。Evernoteは検索も素早くて、いいクラウドサービスでしたね。
残念ながら、2年ほど前から、ユーザーインターフェースを大幅に変えてひと手間増えた上に、サーバーとのやり取りが重くなりすぎて、現在は使用していません。
自分で入力したデータだけは、なんとか別のアプリNotionに移行できました。EvernoteはWebクリップ機能も便利だったけど、そちらは一応エクスポートしたものの、画像データ込ではどうもうまく見られなくなってしまいました。
日記アプリはそうとう気をつけたほうがいいです。
私は記憶力がいい方ではない上に、書類などの整理が苦手なので、パソコンに頼るようになったときは、第2の脳のようで、すごく助かりました。とりあえずデジタルデータで保存しておけば、昔のものでも、わずかな記憶だけで見つけられますからね。
パソコンは、もちろんデータ加工が専門ですけど、私には、今までの人生の保管庫的な存在かと思います。