コロナ禍で一時できなかった時期もありますが、毎年秋に群馬朝鮮初中級学校は学校公開を行っています。
初級部1年から中3までの授業参観と記念講演、そして子どもたちの歌や踊りの出し物があります。オモニ(お母さん方)の手作りお菓子や弁当の販売もありました。
私は、6年制の国語(朝鮮語)の授業を参観しました。世界各国の「ことわざくらべ」が本日の授業でした。基本朝鮮語なので、聞き覚えのある片言しかわかりませんが、先生が少しだけ日本語も使って説明してくれました。わずかに理解できた中で、風習やお国柄で似た意味でもまったく言い回しの違うことわざもあれば、似た言い回しのものもあることです。
日本の「山椒は小粒でもひりりと辛い」は、朝鮮では「작은 고추가 (더) 맵다(チャグン コチュガ メプッパ)」といって、山椒のかわりに小さな唐辛子というそうです。(多分こんな意味かなと思ったので帰宅してからネットで確認しました!)これなんかそっくりな言い方ですね。
記念講演は、白 充(ペク チュン)さん。在日3世の弁護士です。今は沖縄で弁護士として基地問題などに関わっているそうです。ペクさんは、今の日本では、冷静な論理で民族間の協調へ向かっていくことやそれぞれの歴史について相互理解していくことが、次第に困難になってきていることが心配だと述べていました。
私もSNSはX(旧ツイッター)だけやっていますが、この2〜3週間で、アジアの外国人を攻撃するフェイク投稿が急激に増えています。刺激的なフェイクに釣られないように慎重に判断したいものです。
朝鮮学校は、日本で一条校という扱いになっていないので、維持が難しいのです。母国語を基本に学ぶための学校を認めない日本の制度は悲しいです。
多くの人が朝鮮学校のことを朝鮮民主主義人民共和国の国家方針そのままという偏見に囚われていますが、今では中立的な教育がかなり徹底して行われています。Wikipediaの朝鮮学校のページにはかなり古い記述がそのまま残っていて、間違った部分も多いです。
第一に朝鮮学校は、朝鮮民主主義人民共和国を本国とする子弟だけでなく、在日すべての家族を受け入れています。
お近くに朝鮮学校があったら、学校公開やそのほかの催しに足を運んでみたらいかがでしょう。
おまけ
オモニのキンパ弁当(600円)
煮物(チョリム)・・・レンコンとこんにゃくなど
雑菜(チャプチェ)
ヤンニョムチキン
大根の甘酢漬け(チキンム)
海苔巻(キンパ)
ご存知の通り、海苔巻は普通のご飯で作ります。
おまけのおまけ
アーツ前橋(市立美術館)で行われる「しあわせともだち展」10/12〜11/10
で展示されるだるまです。
興味のある方は、アーツ前橋へどうぞ!