※LinuxMintにすっかり慣れた体質のため、若干辛口評価となっております。個人的な感想ですので、興味のある方は実際に触れてお確かめください。
※パソコンの構成によって、実際の挙動は異なると思われます。一つの環境ではこうなったという事例でご容赦ください。
Zorin OS 18 Core

非常に雄大なデスクトップ画像です。アメリカ合衆国コロラド州にある グレート・サンド・デューンズ国立公園で撮影された写真だそうです。

当然デスクトップ画像もいろいろ用意されています。幾何学パターンなどは少ない感じ。

GNOMEなので、Ubuntuなどと同じようにデスクトップはシンプルです。パネルが透過になっていてなかなかクールな印象です。

ウィンドウの表示デザインが4つ用意されています。「Windows」「Windows List」「Touch」「GNOME Shell」ただ上の2つはほぼ同じかな?
上2つはWindows風で、下はMac風。

このパネルの並びはWindowsぽい。パネル左右で見たとき右側の
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みたいなアイコンをクリックするとアクティブウインドウが全部表示されます。

こっちはMac風。
いろんな作業を並行してやっているときに切り替えるには便利かもしれません。ただし、CPUには負担がかかるはず。
このジャンクLenovoにはメモリもなかったので、とりあえずメルカリでゲットした4GBだけ積んでいます。
どんな状況かというと・・・・。
システムモニター

アプリを一つも起動しない状態がこれです。
CPU 4つのコアで違いますが2〜35%ほど使用中。
メモリ 半分4GBが常に使用中。

ブラウザ「chrome」で5つタブを開いた状態です。
CPU タブを開いた直後は90%くらいまでフル稼働。その後20%くらいまでに落ち着きました。
メモリ 85%くらいでずっといっぱいいっぱいです。
数あるディストリビューションの中でも軽いと評判ですが、実際は何もしなくても結構リソースを消費するようです。
スタートメニュー

こちらはlinuxmint 22.3

頻繁に使用する項目は左側に配置されています。
Zorinのcoreは、必要最小限のアプリのみプリインストールされていて、細かい作業ではアプリの追加が必要になってきます。
たとえば、動画再生アプリはプリインストールされていましたが、コーデックのインストールがされていても市販DVDは再生できませんでした。追加でVLCなどを入れる必要があります。

メーラーは入っていました。


こちらがZorinのソフトウェアマネージャー。
分類がちょっとわかりにくいし、アプリ数も少ない感じ。

Linuxmint 21.1のソフトウェアマネージャー。
スタートメニューと同じ分類でアプリを探しやすいです。
私のパソコン環境のせいか、Zorinは、「Windows App Support」(実際はBottlesらしい)のインストールができませんでした。パッケージのダウンロードまでは進みましたがエラーが出て止まってしまいました。

公式ホームページでは、windows10からの移行ユーザーに「Windowsアプリも使えます」とアピールしていますが、実際の運用はハードルが高そうです。
正直Pro版まで販売している会社としてはOSの設計を隅々まで管理しきれていないように感じました。

ソフトウェアマネージャーで「gimp」を探してみたら出ましたが、類似の他アプリ候補は表示されません
アップデートに関して
Linuxmintは定期的にアップデートサーバーにアクセスして、新しいアップデートが見つかるとパネルの盾マークアイコンに表示されます。
この点はZorinのアップデートマネージャーの仕組みがまだよく分からないので今は説明できません。
ただし、Zorinのアップデートマネージャーは独立していないようで、ソフトウェアマネージャーのタブに表示されます。

アップデートサーバーは基本的にZorinのサーバーが設定されているようで、Linuxmintのように回線スピードを考慮して手近なサーバーに切り替えるメニューはないようです。(変えられるけど自動でチェックがかかって、どこが適しているか情報が出ない)
今回ちょっとアップデートでトラブりました。
アップデートサーバーを国内に切り替えたら、アップデートキャッシュが更新されずエラーメッセージが。


Zorinのメインサーバーにつなぎ直したらアップデートが進行しました。

アップデートが完了したメッセージ。

設定モードはパネルの右端にあります。
一つのウィンドウにまとめてあるのは便利かもしれません。表示も大きめで見やすいです。
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使い始め時点での感想
1,デザインはシンプルだけど、フォントや表示は見やすくてなかなかよい。
2,Windowsからの移行先として注目が集まっているが、アクティブウィンドウなどの構成を見ると、Macユーザーにも配慮しているように見える。
3,UbuntuベースだがZorin独自の改造がほどこされているようで、Ubuntuベースの他のディストリビューションの常識が通じない面がある。
4,必要システム要件は少ないが、CPUやメモリの使用状況をみると、実際の作業ではリソースが不足する可能性がある。
5,ターミナルが目立たないように作られている。明らかにGUIオンリーの操作が想定されている。
※現時点ではパッケージ管理(アプリの導入やアンインストール)をGUI操作だけで完結できるまでにはなっていない気がします。
6,アップデートサーバーへのアクセスが現状ではスムーズでない気がする。
私見ですが。
OSを会社組織で管理・販売するZorinのシステムは、どのくらい信頼性や永続性があるのか若干疑問です。CentOS Linuxの提供終了のように安定したビジネスとして成り立つのかという不安材料が残ります。
Microsoftキラーとして人気がありもてはやされていますが、会社のエンジニアがOSの修正作業を絶え間なくやらなければならないはずですから、それだけの人材を今後も維持できるのかよくわかりません。
Linuxmintユーザーで技術がなくてコミュニティの技術者頼りの私としては、支えているコミュニティの規模の大きさが安心材料です。会社組織という点ではUbuntuも同様ですが規模が大きいし、オープンソースコミュニティとの関係も良好に見えます。
Zorin OS自体も基本はオープンソースらしいですが、コミュニティの様子がよくわからないし、会社組織との関係もあまりはっきりしないように見えます。
Zorinでは、オープンソースというOSを支える仕組みと会社組織のバランスを今後どういうふうに考えていくのか企業理念が見えにくい気がします。
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さて、次回はもう少し実用を試して、その感想をレポートしたいと思います。(いつ頃になるかはわかりませんが・・・)
あと、私自身は「技術に疎い一般ユーザーが実際にLinuxを使っている状況」をお伝えしたいといつも考えています。
だから、Zorinを推奨する方々も、できれば実際に半年くらいは日常的に使って、その上で使い勝手を紹介してもらいたいなあと思います。