用事があって高崎へ出かけたのですが、昼前に用事が済んだので、途中で見かけたBOOKOFF高崎店へ寄ってみました。
ここは、以前にも本を探しに行ったことがあります。
中古オーディオや中古パソコンのコーナーに、中古LPも少し置いてありました。
在庫は新宿店の1/10程度です。
しかも、新宿店は定期的に値下げしているので、税込み165円のLPもたくさんありましたが、あまり売れないので逆に値下げもしないらしく、税込み550円の価格が中心みたいです。やはり、客数が桁違いの都会の方が中古LPの掘り出し物が多い。
今アナログオーディオはブームですが、クラシックのLPはあまり需要がないので、値も安く狙いめだと思います。BOOKOFFでもROOKやJAZZは大体1,500円以上はしますから。
さて、本日の収穫です。
1枚めは、こちら。
シューベルトの未完成交響曲とベートーベンの運命のカップリング
シューベルトはヨーゼフ・クリップス指揮。ベートーベンはパウル・クレッツキー指揮。これは、コンサート・ホール・ソサイエティのレコード。コンサート・ホール・ソサイエティというのは、雑誌の定期購読と同じシステムでレコードを売る仕組みです。日本では1962年から営業を開始しましたが、思ったほど会員が集まらなかったらしく、10年ほどで廃業したらしいです。
このジャケットは多分本家アメリカのデザインをそのまま使い、ウラ面の解説だけ日本語になっています。
ネットで検索すると、シューベルトは1962年録音となっているので、多分ステレオのはずですが、このレコードにはステレオマークがないのでモノラルかもしれません。
試聴してみましたが、スクラッチノイズも盛大で音場も狭い感じなので、モノラルの可能性が高いです。1958年頃から1960年代初めの頃は、モノラルとステレオが両方市場に出ていた時期なので、注意が必要です。ただしJAZZのレコードでもよくありますが、録音技師の技と機材、レコードプレスの質でモノラルでも優れた音質のレコードもたくさんあります。
ジャケットにあるウィーン・フェスティヴァル・オーケストラというのは存在しないらしく、版権の都合でつけられた名前らしいです。実際のオケが何だかは明らかではないですが、ネット情報だとウィーン交響楽団ではないかということになっています。
このLPは、ジャケットデザインがなかなか良かったので買ってみました。コレクションにないことも分かっていましたから。
2枚めがこちら。
ナタン・ミルシテイン(Vn)のメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。アバド指揮ウィーンフィルのレコードです。ジャケットに楽団員のボケた姿があるのが謎です。天下のグラモフォンのジャケット写真がこんな失敗作のようでいいんでしょうかね?
バイオリンは、奏法と演奏者の個性で、すごく音色が変わるので、意外に自分好みのレコードを見つけるのは大変です。一番私が好きなのは、H・シェリングです。ただ、シェリングはバッハなど硬質の曲はいいんですが、もっと柔らかい曲はあまりよくありません。ミルシテインの音色は、よく響くけど適度に芯があってどんな曲でも安心です。
このLPはさほど古くないけど、扱いが雑だったらしくスクラッチノイズがひどかったです。後でほかのと一緒に丸洗いしてみたいと思います。
3枚目は、こちら。
ヴィヴァルディの協奏曲集「海の嵐他」私の好きなイ・ソリスティ・ヴェネティのレコードです。アルビノーニの協奏曲の時は、落ち着きのある演奏だと思うのですが、同じ指揮者・楽団なのに、ヴィヴァルディだと意外に騒々しい。バロックらしさが強調されている感じで、ソロ楽器とのバランスもちょっと良くない気がしました。でも、これはこれで派手で面白い。
ERATOのジャケットは、統一感があってスッキリしています。古い絵を使ったものの方が演奏者の写真のものよりいいかもしれません。
最後は、めったに買わないジャパンポップスというか日本のサントラ盤。
先日大滝さんの追悼番組を見ていたら、この曲が流れていて、懐かしかったので買いました。帯も付録のポスターもフルセットで付いていて550円でした。
この映画は1983年公開で、「時をかける少女」と併映でした。私も封切り時に映画館で見た覚えがあります。正直ストーリーはたわいがなくて、薬師丸さんの演技も荒削りな気がしました。ただ、あまりひねりのないストーリーを映画的な工夫を凝らして構成した根岸監督の技には感心しました。そのうちドラマや映画の作りで素晴らしかったものをまとめて、このブログで紹介したいと考えています。
演技はイマイチな感じでしたが、主題歌を歌う薬師丸さんの声は素晴らしい。
澄んでいて、ストレートに心情が伝わってきます。
佇まいや声にオーラがある女優さんです。
おまけ
付録のサイン入りポスター。
解説も写真満載です。